(合格の秘訣=合格体験記ゲット!)

資格試験を目指すときに一番不安になるのが、本当に合格できるのかなぁ、ってことですよね。こんなHPを開いている私も同じです。でも、私は気が付きました、その不安を解消する方法。それは、
すでに合格した人から合格する方法を聞いて、それを実践しちゃえばいいんです。不安になるのは、今の自分の勉強方法で合格できるのかどうか、受験するまで証明できないからです。だったら、証明済みの方法、すなわち、実際に誰かが実践して合格したことのある方法を聞いて、同じことをすればいいわけです。

もちろん、勉強方法にも相性があるので、何人かの合格体験記を読んで、その中から、自分に合った勉強方法を選択すると良いでしょう。いろんな勉強の仕方を知って、気に入った方法をつまみ食いして、自分用にアレンジすることです。つまみ食いのポイントは、「うん、この方法が楽しそう」って思えるかどうか。勉強は楽しいと、短時間でもよく身に付くものです。

私は、受講した教育機関の「合格体験記」を読み込んで、次のように私に合った勉強方法を整理して実践しました。

(教育機関によっては、合格者の声として、その教育機関を褒める内容ばかりで、合格する方法を何も書いていないものもありますが、私が選んだ教育機関のものは、文字通り合格体験記で、学習方法や教材の活用の仕方など大勢の合格者の声が掲載されていて、とても参考になりました。)

(諦めない気持ち−くじけそうなときは、もう一歩で合格できるとき)

私が受験した頃は、国家資格になる前で、やや試験制度が異なりました。それでも、たとえ勉強不足でも、決して諦めることなくチャレンジすれば、私みたいに合格する可能性があること、最後まで諦めない気持ちが資格試験合格のために一番大切であることを、以下の私の経験から感じてもらえたら嬉しいです。特に、今、勉強にくじけそうになっていらっしゃる方に、このHPを通して、チャレンジ精神を燃え上がらせるお手伝いをしたいのです。だって、せっかく興味を持ったチャンスを、大切な夢への一歩を、自分で諦めてしまうなんて、とてももったいないことだからです。みんな同じように勉強しています。だから、合否の分れ目は、くじけそうになったときに、もう一歩だけ踏ん張ることができるかどうかなのです。私の経験が、試験制度に違いがあれ、何か少しでも参考になるところがあれば幸いです。そんな思いから、以下、ほぼ合格当時の熱いハートのままに掲載させて頂きますので、ご了承下さい。

(自分に合う講座選択を)

私は、独学派であること、通学は時間の制約が大きく高額であること、などから、通信教育を選択しました。また、通信講座もそれぞれの特徴があります。私は、次の点から受講講座を決めました。
・ ギリギリの受講申込みでも対応してくれる(他の学校では、今からの受講では一回先の受験になりますと言われました。ギリギリの受講申込みは事務処理が面倒で嫌がる学校多いんです。その点、受講者本位で対応してくれたので助かりました)
・ 合格体験記を読んで自分の学習スタイルがイメージできたこと

・ 主要教材が文字ベースのテキストであること

・ 上級(1級やCFP)まで見据えた内容の濃いテキストであること
・ 提案書の作成が容易であること(提案書作成用ソフト付き)
・ 最重要点のみ把握できる教材が付いていること
・ 問題集の問題数が豊富なこと
・ e-mail質問可能で回答が迅速であること
・ 直前にポイント整理できるサブテキストがあること
・ 短期修了可能(3箇月)
・ 合格に十分な情報(テキスト&Web)が得られること

・ 合格後も、AFP資格更新に必要な「継続教育単位」を無料で取得できるサービスがあること
等でした。正に私の思惑どおりの教材構成だったわけです。

お勧めモデル・プラン)

私が当初設定した勉強スケジュールは、テキストを読まない(細かい知識は1級・CFPまで不要)という原則のもと、次の通りとしました。
(モデル・プラン)
1.マニュアルに従い、いきなり提案書を作成してFPのイメージを掴む
2.CD講義を聴き、サブテキストを活用して各科目のポイントを掴む
3.問題集を解く
4.わからなかった問題を復習する
5.模擬試験を解く
6.わからなかった問題を復習する
7.過去問を解く
8.直前は問題集・模擬試験・過去問でわからなかった問題を完璧に復習する

(最少勉強法)

これだけできていれば、もっと余裕を持って合格できたと思うのですが、仕事の忙しさと持ち前のものぐさが災いし、実際に行ったのは、
(実際の勉強)
1.マニュアルに従い、いきなり提案書を作成してFPのイメージを掴む
2.会社帰りの電車の中で、問題集の解説を精読する
3.前日、模擬試験を解き(70点程度でした)、間違った問題の解説を精読する
4.試験会場へ向う電車の中で、模擬試験で間違った問題を復習する
これだけです。本当に有難かったのは、受講した通信講座の問題集の解説は、簡にして要を得ていたため、それだけで2級には必要十分だったことです。
 もちろん、この方法は急場しのぎで、しかも私の勉強スタイルに合った方法だったというだけですので、
勉強方法のお勧めは、上記のモデルプランをご自分の勉強スタイルに合った方法にカスタマイズして頂くことです。ただ、最後まで諦めず、その時点での最善の方法を採り、粘る!ということがいかに大事か、感じて頂ければと思います。

(本番心得帳)

これだけのことを守れば自ずと合格が見えてきます。頑張って下さい。

・試験開始前から、問題を透かし読むくらいの気合いで臨む。
・設問は、一字一句もらさず読む。
・設問の中に解答がある。設問をきっちり読まなければ解答は選べない。早合点は敵。
・不明な肢に悩まない。他の選択肢から必ず正解肢を導ける。
・わからない、知らないとパニックに陥らない。これまでの知識から必ず正解肢を類推できる。
・誤植等試験委員からの説明は、もう一つの設問、決して聞き漏らさない。
・途中退場者がいても、焦らず自分のペースを守る。彼らは必ず落ちるから、かえってライバルが減り、自分が優位になる。
・見直しは、正解として選んだ選択肢の文章をチェックしていく。
・「正しい」ものを問われているのに「誤り」を選んでいないか。
・最後の一分一秒までチェックする。
・受験票、シャープ、消しゴム、タオル(夏場クーラーの無い会場では必需品)を前日から準備して、出発前にも確認する。
・これまで勉強してきたことの全てを出しきる。
・全力を尽くす。あのときもっと頑張ればよかったのにと後悔しない。
・家族を始め、今まで支えてくれた人達に感謝し、その人達のためにも頑張る。その人達の笑顔が見たいと痛切に感じる。
・必ず解答があり、自分はそれを知っているのだ、わかるのだと確信する。
・合否を分けるのはたった1点。1点でも多く、しつこく粘る。自分の辞書に「諦める」という文字は無い。
・もうダメだと思った、その一歩先に合格はある。
・人間の能力に限界は無い。

試験って、オトナになるとあんまり体験できないシチュエーションですよね。楽しんできましょぉ〜!!

(試験結果)

私が受験した当時は学科試験のみ100問でしたので、飽くまで御参考として・・・。

試験本番は、以上の勉強だけで57問は自信を持って回答し、残り43問は4肢択一だから1/4の確率で10問程度正解として、合計67点くらいかなとタカをくくっておりましたら、幸いにして、合格できました。

○科目別自己採点(自信を持って回答した数)

科目

点数

FP基礎

8問/10問

金融資産運用設計

5問/15問

不動産運用設計

13問/15問

ライフプランニング・リタイアメントプランニング

6問/15問

リスクと保険

9問/15問

タックスプランニング

7問/15問

相続・事業承継設計

9問/15問

 

 

合 計

57問/100問



もちろん、私の場合、不動産を勉強したことがあるという強みがありますので、試しに不動産運用設計が苦手科目レベルの5点しか取れていなかったとした場合をシミュレーションしてみましょう(おおっ、FPっぽい!)。その場合、自信を持って回答した数が49問、残り51問は1/4の確率で13問程度正解として、やはり合計62点と合格ラインに到達できる計算になります。

以上、皆さんがご自分の勉強方法を確立される上で、また、勇気を持って本番に臨む上で、お力になれていれば嬉しいです。

(今、お薦めできるFP講座・教材)

私が受講した通信講座は、とてもお薦めだったのですが、残念ながらなくなってしまいました。
でも、朗報です。その講座の受講の決め手となった「ポイント整理できるサブテキスト」と、合格の決め手となった「問題集」の作成を請け負っていたFPが、新規に開講した(株)フィスコ・主催「FP養成講座」の教材作成を行っていることを教えてくれました。そこで、この講座でもあの教材が生かされているかと思い、(株)フィスコにお願いすると、快く見本用の教材を贈ってくれたのです。そして、名前は違いますが、中身とコンセプトは同じままで当時の教材がこの講座にも付いていたのです(「重要ポイント要約集」)。

この教材の良いところは、過去の本試験で出題されたポイントがほぼ網羅されていて、それを体系的な流れの中で、わかりやすくまとめてあることです。また、内容的にも、私が受講した頃にはなかった金財の技能検定にも完全対応され、より濃いものになっていました。普通ならテキスト1册になる1科目が50ページ程度にまとまっていて、私のようなものぐさにはたまりません。お薦めです。(3級には、ややヘビーかな)
問題集も当時と同じ2人のFPが中心となって作成していて、私が受講したときとほぼ同じ構成内容でした。

さらに、この教材作成会社(LBサポート)のHPでは、過去2年間分の3級と2級のFP技能検定の解答・解説が無料で見られる(プリントアウトできる)ようになっている、という太っ腹です。私の当時にこれがあれば、過去問購入代金も浮かすことができたのに・・・。
その他、フィスコ・FP養成講座では、このLBサポートが学習のフォローも行うことになっていて、私の講座選択ポイントのいくつかが、そのまま継承されていました。
・ 最重要点のみ把握できる教材が付いていること
・ 問題集の問題数が豊富なこと
・ e-mail質問可能で回答が迅速であること
・ 合格に十分な情報(テキスト&Web)が得られること

・ 合格後も、AFP資格更新に必要な「継続教育単位」を無料で取得できるサービスがあること
提案書作成ソフトが無いのは残念ですが、当時CDだった講義がMP3になっていて、電車でipodでも聴けるのは、私の勉強スタイルから、うらやましい限りです。また、「重要ポイント要約集」は単体でも販売されているので、他の講座を受講して苦労している人に良いかもしれません。

(コラム−FPと仕事)

さて、FPを取ったあとの仕事についてですが、それは勉強しながら考えると良いと思います。というのは、FPというのは、非常に広い範囲を浅く勉強して、自分自身の人生に関わってくるお金にまつわる様々な事象について、一般教養を養うようなものですから、その中で一番興味を持った部分を仕事として具体的に考えていくことができると思うからです。

具体的にお話すると、FPの科目には、
金融、不動産、社会保険、生命保険・損害保険、税金
があります。

また、世の中には、それぞれの分野に、それぞれの分野の専門家がいます。
金融−銀行員・証券会社員、不動産−宅建主任者、社会保険−社会保険労務士、生損保−保険会社員、税金−税理士
などです。

それではFPは不必要かというと、そんなことはなくて、人の人生にはこれら専門分野の全てが関わってくるわけですから、人にライフ・プランのアドバイスをするときには、これら専門分野全体に対して、広い見識を持った人が必要なわけです。それぞれの分野の中での問題解決には、それぞれの分野の専門家に頼れば良いのですが、ライフ・プランという大きなくくりの中では、全体を概観できるファイナンシャル・プランナーの存在が必要なわけです。

では、ライフ・プランのアドバイスだけで食べていけるかというと、現状ではそれだけで食べている人はいません。それにお金を払う習慣が日本にはないからです。では、どうやって食べていくかと言えば、逆説的ですが、それぞれの分野の専門家になって食べていくケースが多いです。

すなわち、金融についての知識に特化して、雑誌等に金融商品の選び方を寄稿したり、保険会社に入って、自社の保険商品を勧める範囲で、その保険商品がどうライフ・プランに寄与するかを説明したり、不動産会社で地主に不動産の有効活用や税金のアドバイスをしたり、というようにです。

ですから、基本的には、いずれかの分野の会社にいて、その他の分野の知識がなければ、お客さんを満足させることができないことから、FPを取得するというケースが多いでしょう。

あるいは、豊かな家計設計、やりがいのあるパートの道を探すために主婦の皆さんがFPに挑戦する。学生さんが就職活動で自分をアピールする一つの手段としてFPを取得する、というケースもあるでしょう。

何にしても、私は学生の方がFPを取得することは、とてもお薦めしています。というのは、これだけ社会常識を網羅している資格は他にありませんから、社会勉強になりますし、その中で面白い分野が見つかれば仕事選びのきっかけになりますし、何より、自身のライフ・プラン作りに役立つからです。

また、FPを応用して、自分なりに仕事を面白くすることもできるでしょう。例えば、ウェディング・コーディネイターになって、結婚資金のファイナンスから新生活までを含めてトータルにプロデュースしたり、インテリア・コーディネイターになって新築住宅のプランニングからそのファイナンスまで提案したり、FPをきっかけとして自分の可能性を拡げていくことができます。

もし、FPになって、どうしてもライフ・プランのアドバイスを仕事の中心にしたいと思ったときには、求人はほとんどないですが、FP会社も世の中にいくつかありますから、チャレンジしてもいいでしょうね。あるいは、生活研究所のようなシンクタンクに入社するのも面白いと思います。

現状では、「FPだからこそ雇いたい」と積極的に考える会社は少ないと思います。ただ「FPを持ってるなら、うちの仕事になじみやすいだろう」と考える会社は多いと思います。

ですから、まずは、FPの勉強をして、その中で、自分が面白いなぁと感じる分野を絞り込み、それに関わる会社を受験したり、あるいは更に、その分野の専門資格にチャレンジする、というあり方が良いでしょうね。