花もようの紙袋 花もようの紙袋をかかえて わたしは 電車に乗った 席は 空いていたけど 立っていた ドアと向きあって 人と 目が合うのが 怖かった 紙袋を 身体でかばって 目は、外を見ていたけど 全神経を 袋に集中していた 顔は赤くなり 胸はドキドキした それでも 耐えられた なぜなら・・・・・・ 花もようの紙袋の いとおしい重み もうすこしよ おとなしくしててね 駅へ向かう帰り道で ひろった うす茶色の仔犬